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ご挨拶

みずほキャピタル株式会社代表取締役社長

みずほキャピタル株式会社
代表取締役社長

半田 邦雄

 当社は〈みずほ〉におけるエクイティを中心としたリスクマネー供給及びIPOを主とした事業成長支援の中核となる戦略グループ会社として、1983年の創業以来1,000社に迫る投資先の上場を支援し、〈みずほ〉グループのイノベーション企業支援を牽引するとともに、ベンチャーキャピタル業界のフロントランナーの一角を担ってまいりました。これもひとえに、皆さまのご支援の賜物であり、心より御礼申し上げます。

 失われた30年を経て、日本経済は再び力強く羽ばたこうとしています。政府のスタートアップ育成5か年計画の策定、大企業のオープンイノベーションの高まり等、スタートアップを取り巻く環境もフォローの風向きが強く、イノベーション企業への支援を通じた新たな価値共創が一層求められております。
 2024年より流通する新1万円札の肖像画に選ばれた渋沢栄一は、著書『論語と算盤』の中で「道義を伴った利益を追求せよ」「自分より他人を優先し、公益を第一にせよ」と述べています。明治維新以降の停滞した空気感の中、斯かる理念の下、生涯500にのぼる会社の設立・育成に携わり、その多くは現在も日本を牽引する大企業として発展を続けています。〈みずほ〉もその一つであり、彼の理念そのものが、当社が生業とするベンチャーキャピタル業務と相通ずるものだと考えております。

 渋沢栄一の精神を受け継ぎ、〈みずほ〉グループは日本初の銀行である前身の第一国立銀行設立から150年の節目となる2023年に、新たに基本理念「〈みずほ〉は、フェアでオープンな立場から、時代の先を読み、お客さま、経済・社会、そして社員の〈豊かな実り〉を実現する。」とパーパス「ともに挑む。 ともに実る。」を制定しました。当社はこの理念・パーパスの下、イノベーションのエコシステムを促進し、日本経済を活性化させることで、スタートアップ企業やそれに関わるさまざまなステイクホルダー、社会そして当社グループがともに〈豊かな実り〉を享受できるよう取り組んでまいります。

2024年5月
代表取締役社長
半田 邦雄